【トミノ名前・小論】
(1)『トミノ名前認定評議会』とは
ガンダムでおなじみのアニメ監督富野由悠季氏。
誰も指摘していないようだが、彼の作品の登場人物、あるいはメカの名前について、際だった特徴があることに、気付かれた方も多いかと思う。一種独特のリズム感や言い回しの名前群があって、はじめて富野作品ともいえるのではないだろうか。
しかし、翻って現実社会をみた場合、トミノ的としかいえない名前が、見出されることがある。このような、いかにもトミノな名前を、我々は『トミノ名前』と命名した。
当評議会は、世の中に散らばるトミノ的な名前を発見し、『トミノ名前』として認定していくことを目的とするものである。
(2)『トミノ名前』最初の発見
【解説:ガララーガとは?】
実際のファーストネームはアンドレアス。コロラドロッキーズ(ナショナルリーグウェストディヴィジョン)の4番打者(ファースト)。
LAドジャーズ野茂英雄との名勝負で日本でも知名度UPした。
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我々が、アメリカナショナルリーグ中継を見ていたときのことである。画面に(当時は)聞き慣れない選手の名前が登場した。彼の名は“ガララーガ”。その場にいた誰もが、彼のフルネームについて“ガーラ=ガラ=ガララーガ”である。それ以外には絶対にありえないと確信した。その時、一同の頭には『Zガンダム』の曲が浮かんでいた。
しかし、なぜ、そのような名前を誰もが想起できたのか。ある特定のセオリーを持った命名法則があり、それに従うことで、ひとつの、トミノ的な名前が構成されるのではないか。
この命題を解決するために、我々はトミノ名前の収集と分析を開始したのであった。
(3)トミノ名前の大きな特徴
トミノ名前の基本的な特徴は、同じ言葉の繰り返しにある(例:ギャブレット・ギャブレイなど)。さらに、「ラ重ね」の言葉はトミノ名前となりうる傾向があるようである。
具体例をあげる。もっとも有名かつ代表的なものは、
・ライラミラライラ(Zガンダム)
・アマンダラカマンダラ(エルガイム)
である。この2つにはトミノ名前たる特徴がもっとも強く現れていることがわかるだろう。