(主演:ジョグメイトプロテイン)
愛と青春の旅立ち。FMJ。(ウソ)
普通に単純に面白かった。
これは軍事訓練映画でもフェミニズム映画でもない。ましてや戦争映画でもない。要するにデミムーアの映画なんだよね。彼女はいかにして自分のやりたいことをやりとげたか。ただそれだけ。単にそれが米海軍だっただけで、だから戦争とはとか、人権とはとかいった深いテーマはなおざりにされているのだけれど、別にそんなんどーでもいいわけよ。
だから底が浅いという批判もあるのだろうが、とりあえず2時間飽きずに観れるのだから、決してつまらない映画ではないと思った。
もっともだからデミムーア以外の人物についてはほとんど描かれておらず、キャラが立ってるのは他に鬼教官ぐらい。上院議員もそれなりに動いているけれども、あともう一息といったところか。まあ、でもあくまでもデミムーアの映画だからな。
リドリースコットらしくないという声もあって、確かにさらっと撮りましたという印象もあるのだけれど、要所にこだわりがあったように思う(例えば夕日の逆光や、白茶けた訓練所)。特にクライマックスの戦闘で機関銃にあわせてぶれる絵なんか、やってるやってるという感じ。オープニング延々とBGMがかかってるのもカッコいかった。
ただ、カットのつなぎが雑な箇所がいくつかあった。これって監督がファイナルカット権を持っていないせいなのか? と勘ぐってしまうのだった。
総括としてはOKでした。