(主演:ウィノナっち。誰がなんといっても)
前作では、生む生まないでもめました。で、今回は不良息子に手を焼くというお 話。
気になった点をいくつか。とりあえず設定面。
演出面でも、台詞主体のシークエンスでのカット割りのリズムがいまひとつとか、いろいろとあるのだけれど、これらは、あくまでもこれは重箱の隅。些末的なツッコミである。映画自体は超面白いのだ。
エイリアン物語の基本は“閉息された迷路での逃走/戦い”にあり、全4作ともその枠をきっちりと守っている(というよりも1作目で構築されたフォーマットを引き継いでいるという方が正しいか)。あとはどうアレンジしていくかだけ。物量感でごまかしたり、宗教臭くしたりいろいろとされていたが、今回は伏線展開の妙で見せる、つまり絵ではなく話を活かす作品にしようとしているようだった(それは本来的には冗長にならざるを得ない“パート4”の呪縛を振り切ろうとする心意気でもある)。
例えば、繰り返される遺伝子混合ネタはどれもストーリーに密接に絡んでいてうまい。設定とストーリーが絡み合ってこそ、盛り上がるというものでしょ。
もちろん魅せるための演出の方もケレン味十分で、ドレッド頭の反射を利用した銃はかっこいいし、梯子にぶら下がりーの、2丁拳銃撃ちまくりーのはゾクゾクさせる。チェストバスターを使った復讐はそうそう! これよ! という感じだ。
また、絵的には水中シーンがいいよね。無重力とは違う浮遊感がグー。ベティー到着後ハッチが開いて6人が逆光の中立ち並んでいるシーンもいいね。う〜んカッコイイ。
総括すると、結局1作目を越えることはやっぱり無理だったけれど、それに匹敵するものでした。十分楽しめたよ。