CHART-DATE : (1998/04)
作品
異邦人 第四章
… エイリアン4

(主演:ウィノナっち。誰がなんといっても)


お話

 前作では、生む生まないでもめました。で、今回は不良息子に手を焼くというお 話。


お話

 気になった点をいくつか。とりあえず設定面。

  1. 遺伝子が混ざってるなら、新たな験体を胸から摘出するという展開はヘン。
  2. 200年もあったら、クローニングで苦労するより母星を探し出したほうが早いんじゃないのか? ほら1作目で登場した星。あの星はまだせん滅されてない(ハズだ)から。
  3. あんな巨大質量の戦艦が地球に落ちたんだとしたら、とてつもない大災害は必至。エイリアンどころじゃなと思うのだが。

 演出面でも、台詞主体のシークエンスでのカット割りのリズムがいまひとつとか、いろいろとあるのだけれど、これらは、あくまでもこれは重箱の隅。些末的なツッコミである。映画自体は超面白いのだ。

 エイリアン物語の基本は“閉息された迷路での逃走/戦い”にあり、全4作ともその枠をきっちりと守っている(というよりも1作目で構築されたフォーマットを引き継いでいるという方が正しいか)。あとはどうアレンジしていくかだけ。物量感でごまかしたり、宗教臭くしたりいろいろとされていたが、今回は伏線展開の妙で見せる、つまり絵ではなく話を活かす作品にしようとしているようだった(それは本来的には冗長にならざるを得ない“パート4”の呪縛を振り切ろうとする心意気でもある)。
 例えば、繰り返される遺伝子混合ネタはどれもストーリーに密接に絡んでいてうまい。設定とストーリーが絡み合ってこそ、盛り上がるというものでしょ。
 もちろん魅せるための演出の方もケレン味十分で、ドレッド頭の反射を利用した銃はかっこいいし、梯子にぶら下がりーの、2丁拳銃撃ちまくりーのはゾクゾクさせる。チェストバスターを使った復讐はそうそう! これよ! という感じだ。

 また、絵的には水中シーンがいいよね。無重力とは違う浮遊感がグー。ベティー到着後ハッチが開いて6人が逆光の中立ち並んでいるシーンもいいね。う〜んカッコイイ。

 総括すると、結局1作目を越えることはやっぱり無理だったけれど、それに匹敵するものでした。十分楽しめたよ。


お話
  1. しかしなんつっても今回はウィノナライダー。ショートヘア好きとしては。目が大きすぎて美人というには微妙にアンバランスなのが、特にいい。もっともっと活躍して欲しかったな。
  2. 5作目があるとして、地球に落ちた船にエイリアンが生き残っていて、というのがもっとも妥当だけれどそんなありがち映画は見たくない。だってそれこそありがちなB級エイリアン襲来映画じゃん。
  3. 5作目があるとして、リプリーはまた出るだろうけれど、コームは、人造人間であることが政府にばれて解体されちゃったのででません。ってところだろうね、多分。ちぇ。出てほしいなぁ

お話
★★★★

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