(主演:マイケルキートン×アンディガルシア)
骨髄液分けてください。
最近、男対男映画が多いっすよね。それだけ当たりハズレも多いわけですけれど。
アクションが主体の映画じゃないんですよ。派手さがない。というのはケナシ言葉のようだけれど。体力というよりは知力勝負。
冒頭、結構長い時間、“骨髄移植をしてくれ”/“やなこった”というような会話劇が続き、外したかな〜という感じだったのですが、凶悪犯がOKしてから、話はどんどん転がりはじめる。恐るべき悪知恵で逃亡を図ろうとする犯人、我が子のためになんとか生かして捕らえようとする刑事、事態を収束させるべく機動隊を投入する警察機構が三つ巴の絡みをみせる。舞台はほとんどが夜の病院内で、いかに相手を出し抜くかが、丹念かつ緊張感を保ちつつ描かれる。いよいよクライマックスには病院を出て、シスコのハイウェイでのカーアクション。
最近の似た傾向の映画としては「フェイスオフ」なんかがありますが、テイストとしては地味な(スケールダウンした)「ダイハード」かもしれない。
オチがお約束とはいえ、ばっちり決まり幕は下りる。う〜ん、満足。
意外に拾いものだった。