CHART-DATE : (1998/08)
作品
遺伝子塩基配列
… ガタカ

(主演:イーサンは野菊のような…)


お話

 王子と乞食。


お話

 抑制された演技。錬りに練られた(その実、恐ろしくストレートな)ストーリー。登場人物のそれぞれの思い/願い/病い。すごい静謐な映画である。静謐さの中に眠る登場人物それぞれの熱情。
 煎じ詰めると「どうしても宇宙に行きたい主人公はみんなに助けられて…」つう話なんだろうけれど、それにまつわる人間模様は美しく哀しい。

 絵的には、未来の話なんだけれどあまり未来ミライしたエフェクト、SFXでごさいという押しつけがましさはなく、さりげない小道具での演出がイカス。黄昏の黄色や屋内の緑といった色感を揃えることで、雑然とした現在とは異なる時間空間の世界を創り出して、終末的未来をそこはかとなく演出していたように思える。実に見事。

すごく気に入ってます。コレ。お勧めだ。


お話
  1. 一部でいわれていた「未来世紀ブラジル」的印象はあまり感じなかった。エリートの衣装がスーツ姿ってところぐらい。イメージ的にはむしろ「スローターハウス5」を思い出しました。
  2. ユマ・サーマン。SF女優。つーか、どっからみてもレプリカント顔。

お話
★★★★★

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