(主演:可変型プジョー)
暴走タクシードライバー+ちょっと間抜けな刑事+連続銀行強盗団
→アクションコメディ!
のっけから宅配ピザ屋のバイクが市内を走り抜ける。路面を擦り、火花を散らし、ゴール。オレ的にはこの時点でもうOKマーク点灯。いいじゃない、これ。
その後、警察の結構お間抜けなエピソードが入って、なるほどこれはリアルバウトな刑事ドラマでも、ハリウッド的カーアクションでもナイと悟る。そう、例えるならお軽い刑事アクションコメディ。踊る大走査線系(?)。
ノリがいい。イキがいい。話はごく単純で、ひょんなことからタクシードライバーと刑事が協力して強盗団を逮捕するという、それだけの構図なんだけれど、コメディだから細かいエピソードは大バカ小バカとりまぜてとにかくバカ。
しかし、なんといっても主役は走り回る車で、低位置からとらえたカメラがぐんぐんと走る車を追いまくる。とはいっても、派手なスタントを見せたいのとは違うのね。狙いはマルセイユ市街の路地や大通りを走り抜けて行く快感。派手なカーチェイスではないので、そこらへんを期待するむきにはちょっと拍子抜けといえばいえるのですが、割り切ってみればこれも壮快。(でも、イスズジェミニCM的なアクロバット運転はあってもよかったんだけどなぁ)
人が死なないので、心もすさまないし、いい感じ。映画だから、刑事ものだからといって人を殺しまくっちゃいかんですよ。