(主演:Cスレーターは悪役面だね)
洪水の町を舞台に悪人どもが右往左往。
小品。全然金かけてない(?)。でもピリリと光るものあり。
前宣伝では大洪水を前面に押し出したものになっていたが、全然、大災害映画じゃなかった。大洪水はあくまでも状況(シチュエーション)で、そこで起こった犯罪が主役、サスペンスアクション映画なのだ。登場人物の立場は二転三転、どんどん変わっていく。さっきまでの味方が宿敵になったり、また信じていた者の突然の裏切りと、まさに敵味方入り乱れる実に見事な話になっている。しかもきちんと伏線が生きていて、突拍子もないご都合主義に陥ってない。
アクションもそこそこ要所要所でピッと話を引き締めていて、いいんじゃないすか。
ここ最近、ディザスタームービーが多いのだけれど、災害ものってドカンとでっかいのがきて、あとはどう生き延びるかに終始しちゃいがちなんだよね。だって、小さい災害がこまめに来たりとかじゃ、お話にならないし、でかいのが立て続けに来るのでは、リアリティが無さ過ぎる。そういった話の構造上、どうしてもそうならざるを得ないのだ。しかし、そうなるとどれも似たり寄ったりの話になってしまうわけですね。
だから、災害はあくまでもシチュエーション、舞台であるべきなのに、それを主役にしようとするとドラマとしては弱くなる。もっともそういったパターン破りをすればいいのかってわけじゃないんだけれど、ともあれ、ディザスタームービーというのは意外と敷居の高いジャンルだということだ。