CHART-DATE : (1998/10)
作品
報復者
… アベンジャーズ

(主演:ユマ“スレンダーな魅力”サーマン!)


お話

 気象兵器を巡って、おしゃれマル秘探偵大活躍の巻。たわいもない話。


お話

 予告編のよい映画に傑作はない。あ、いきなり結論か(笑)。
 だから映画に期待していっちゃいけないんだよ。ちぇ、期待はずれ。なーんかメリハリがないんだよな。話も演出も。どうにもツボから数センチ離れたところを押されて、う〜ん、そこじゃないって感じだ。
 ハチ型殺人メカとのカーチェイスとか、敵の秘密基地での攻防とか、絵的な見どころはあるんだよ。でもそれが今ひとつピシっと決まらない。演出がダメなんだ。タメがないっていうのかな。なんとなく流れていっちゃう。いい意味でのケレンさに欠けているわけ。

 話的にみても、小首を傾げざるを得ない部分多し。話や設定が整理できていない。
 予告を見たときにグッときた&期待したのは、スパイ小道具がばんばん出てくる小粋なスパイアクション映画な部分だったんだけど、この作品はそういう一連のスパイアクションというジャンルを英国風シニカルブラックジョークで描いたパロディ映画なのだった。そういう目で見ると、なるほど納得できるのである。例えば、悪の組織の覆面はみんなテディベアであるとか、お茶がすべてのスパイ行為に優先するとか、ブリティッシュカスタマーズをちゃかす小ネタは枚挙にいとまがない。で、そーゆー小技部分はそれなりにスパイスが効いていて面白い。そもそも今回のストーリーの骨子である気象管理システムだって、“英国人はお天気の話が大好き”という伝統からきているわけだしさ。そんな結構いいとこをついているアイディアを活かしきれないってのはやっぱり監督の責任ですよね。

 ま、ユマ“レプリカント顔”サーマンのキャットスーツがたっぷり見れたからいいとするか(それでいいのか?)。


お話
  1. 悪の総裁がショーンコネリーつうのはやっぱり『ネライ』ですよねぇ。
  2. しかし、オースティンパワーズといい、これといい英国スパイ映画がはやってんのかね。

お話
★★ ☆☆☆

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