CHART-DATE : (1998/12)
作品
大宇宙の迷子
… ロスト・イン・スペース

(脇役:ゲイリー・オールドマン)


お話

 宇宙で時間と空間を右往左往。


お話

 スペオペ系の小ネタをがばっと詰め込んだのはいいけれど、全然整理されていないので話が破綻している。
 例えば、ロスト後、地球の探査船に出会うが、その理由が説明されておらず単に廃棄された船で異性の生物に出会うというフリでしかない。しかもその生物が後半活躍するかといえばさにあらず。これじゃ伏線でもなんでもない。
 時間軸と話の流れもおかしい。実は未来に飛んでいたというのは百歩譲ってよしとして、さらに過去へタイムトラベルして家族を守るというのはいかがなものか。時間テーマにおけるパラドックスの基本中の基本をいっさい気にしないつくりにはギャフン。
 そもそも系滅寸前に地球というシチュエーションがイカされていない。というか、一家族に運命を託すという設定に無理がある。それに連合軍と反乱軍という設定も家族がロストする理由でしかなくて、もったいないやら。
 現実的な家族問題だって、観る側にリアリティを感じさせようと挿入したんだろうけれど、スペオペにはあわないのよ。ちぐはぐ感はいなめない。

 結局、家族愛とかSFホラーとか時間軸ネタとか、売れ筋のシチュエーションをシステマチックに並べただけのような話。観てて辛いんだよね。そこをもっと押せよ〜って感じで。

 基本的にノリノリ冒険SFを期待していたオレが間違っていたのだろうかね。

 とにかく作ればいいってもんじゃない。もっとちゃんとした話を見せてほしい。技術の無駄遣い。さすがにCG技術の進歩はこういうSFも比較的簡単に作ることが出来るようになった。だからといって面白い作品とはならないのだ。いろいろ詰め込んでも実はなんにもないのだ。空っぽだ。


お話
  1. 繰り返しになるけれど、オレが期待するのはもっとわくわくするような冒険SFなわけよ。端的にいえばスペオペね。その片鱗はエンディングにのみ感じられた。クール。はじめからあのノリで作ってくれよ。
  2. SFX的にはもはや普通すぎ。宇宙船の発進シーンにはどきどきくるものがあったけれど、それだけ。ロボットだってダサダサデザインだし。オタクの気持ちが分かってないね。
  3. 次女のペニーはいいね。魔女ヅラで。そんな彼女がSFスーツじゃん。いいよね。来るモンがあるよ。いかす。もっとSFスーツ着ててくれてもよかったのに途中で着替えちゃうんだよねー。

お話
★★ ☆☆☆

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