CHART-DATE : (1999/09)
作品
危険な力 私をニャンニャンしたスパイ
… オースティンパワーズ・デラックス

(主演:マイクマイヤーズ×マイクマイヤーズ×マイクマイヤーズ)


お話

 話的にはムーンレイカー。ヤァベイビィイェ!


お話

 まごうことなきおバカ映画。下ネタ、お色気、ダジャレ満載。バカバカハイテンション。軽佻浮薄の中身ナシ(もちろん誉め言葉)。はじめからそういうものだと納得ずくで観に行ったわけだし、ゆえにこっちもバカテンションあげまくって臨んだわけで、もうヤァグルービィーイェィ、ノリノリ。

 007(とスターウォーズ)のパロディやオゲレツ(小学生なみ)な下ネタも確かにおかしいのだが、一番よかったのはタイムトラベルによる時間差ギャグ。前作では過去からの来訪者が受けるカルチャーギャップというものだったのに対し、今回は未来から来た者が他にわからなくてもいいから暴走するというパターンになっている(例、ID4、エージェントなど)。
 言い換えると、『なにも知らない愚者を笑う(笑われる笑い)』から、『誰も理解しなくてもいいからボケる(笑わせる笑い)』への変化である。誰もついてこなくてもいい確信犯のボケ。息子によるさめたツッコミがそれを強調する。そういうボケが好きなのである。クールだ。
 人間関係/性格設定が周知されている続編ならではシチュエーションギャグもうまく決まっている。こっちが慣れただけかもしれませんけれどね。

 タイムパラドックスをいきなり気にするなという強引なエクスキューズをしてしまうところも潔くて好きだな。この世界では矛盾しないという強引な設定によりラストの3Pもあり得る。

 とにかくノーテンキに笑ってそれでいいのだ。


お話
  1.  今回の舞台が60年代ということで、背景はサイケ色全開。本当に60sブリティッシュってあんな感じだったんかね。サイケがある意味牧歌的な雰囲気なのは、その後に続く破壊と退廃のパンクと対比させてしまうからだろうか。
  2.  時代は胸毛である。いいよね、胸毛。今年はムーヴメントくるよ、絶対。

お話
★★★★

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