CHART-DATE : (2000/01)
作品
環の始まり
… リング0 バースディ

(監督:鶴田法男)


お話

 愛と哀しみの超能力者。


お話

 『リング』から『らせん』への流れが、たんなる幽霊の呪い(スーパーナチュラル)から科学的アプローチ(サイエンスフィクション)へと変化していく中で、その起源となる物語はどうなるの? というのが実は楽しみでもあった。で、どうだったかというと思いきりの心霊現象物語なのでした。ま、そりゃそうだろうな。
 こちらが恐怖映画に対するハードルを自ら高くしちゃってるせいも多分にあるとは思うのだが、いまひとつ怖い話ではなかった。むしろ悲しい話。悲しいラブストーリー。

 結局、いままでの一連の話があってはじめて成立している話だというのは否めないわけっすよ。シリーズものなんだから、それはいたしかたない。逆にキャラからなにから新しく説明していかなければならない完全新作と違い、いきなり話に入ることができる利点はあるのだけれど、実はこれこれという単なるネタばらしに終始されちゃうと辛い。いや、バースデイがそうだといってるわけじゃないんだけれど、微妙だなとは思った。
 ともあれ、いままでの謎に対して最後まで明確にされていない(例えば力の源や双子の謎など)。明らかにする必要がないもといえるが、なんか寸止めされた感じで落ち着かない。

 部分で見た場合、怖かったのは集団で貞子を殺してしまうシーン。熱に浮かされたような思い込みの勢いが暴走する恐怖。
 もうひとつは空き家で貞子が入ってくるシーン。異質な動きが醸し出す恐怖。純粋に絵として怖い。
 それぞれ恐怖の質はまったく違うのだが、どちらもぞっとした。


お話

 仲間由紀恵(好き)は意外とウチナー顔なので、確かに長い黒髪は(恐怖の代名詞としての)貞子的ではあるかもしれないけれど、儚げな役というのにはズバリでもないんだよね。でも両性具有で中性的な美少女という点ではそのとおりなんだよな。


お話
★★★ ☆☆

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