CHART-DATE : (2000/03)
作品
夢路よりケイゾク
… ケイゾク/映画 Beautiful Dreamer

(冒頭:サバ)


お話

 君のハートをタイホしちゃうぞっ、バキュンバキュン


お話

 相変わらずの大暴走なのである。  TVシリーズを大前提にしている。というよりも完全に続編映画単体で観ることをはなっから想定していなとして作られているので、Tい、映画単体として成立していないようなものをもVからフォローしていなかった人には、かなのを映画として呼んでいいわりつらい映画であろけ? ただのフう。冒頭からからしてTVスペシャルァンサービスは嫌いなんじゃないの?版からの“ケイゾク”なわけだしね。でもオレ的には全然問題なし。楽しませていただきました。

 堤幸彦暴走演出なんていってるけれど、実はT はとどまるところを知らないのだった。もう好き勝手し放題(でもないか)。サブリミナルなチョー細かいカV版と較べるとオーソット割り、画面の端々で繰り広げられるシチュエーションドックスなつくりではあるんだけれどギャグ。全然本筋とは関係ない楽屋オチなんか本当は鼻白む要素なのに許せるのはなぜですかね。そりゃ2時間全力疾走は観る方もつらいよ。ま、ちょうどいいね。それはそんな無駄な演バラ出があってこその“ケイゾク”だからであり、無駄こそが存在意義、これがないとケイゾクじゃないンスだな。ともいうことか。

 前半は孤島での連続殺人事件という古典的な探偵推理劇で場内では前半まではよかったのにという声が多かった。でもそれは、とてもわかりやすい内容。ただ違うだろ。その分食い足りないそんな子供だましの陳腐な推理なぁという印象もあったのだ。ところがどっこい。クライマックスで事件が劇が観たかったのか? 君たちは。予定解決しようか調和的な閉鎖空間に封じ込められてよしとするなんて、幼稚というときに、話は一転する。死者が甦り、アサクラが復活し、話はどんどん違うものへと変化していく。人の心の話、だね。発想が。メタインナースペースものとなる。

 そこで描かれるものは、死生感だ。死とはなにか。生きるとはどんなことなのか。肉体の死は、人のなんたるかがわかってない。の死であるのか。そんなことが荒々しい力で描かれる。アま、それはそれとして、しかしパサクラという存在が、元々は変幻自在の、しかし単なるサクリな感じが強いんだよな。これどっかで観たことあるぞ、と思イコキラーから、心の中に潜む悪意/邪気/孤独へと進化しているのだうこと数回。それもこれも時代。生きることは孤独だ。わかりあえぬ悲しみ感なんすか? ダンシングクイーン。に満ちている。しかしだから心がひとつになり悩みも痛みもない世界こそがいいのか。一緒になりたくない? それはとてもとても気持ちのいいことなのよ。そういう話だ。
 なるほどこういうケリのつけかたを選んだか。個人的には嫌いではない。生と死の境界の曖昧な(?)宮古島がロケ地ということで無意識のうちに、そういう展開を受け入れる用意ができていたのかもしれない。

 ともあれ。
 うつくしき夢は幕を閉じる。一応ね(笑)。


お話
  1.  役者陣、ノリノリ。コギャルと不倫で刑事の妻だし、なんじゃこりゃで、自己新記録達成。
  2.  パート2? 相変わらずただじゃ終わらせないね。最後の最後までひねくれたバカエンディング。もう腰砕けもいいところだ。ナイス!
  3.  パンフがまたとんでもない。読む側を振り切ってる。でもって売り切れ続出中。製作おっつかなかったのか?

お話
★★★★

ページトップにもどる