CHART-DATE : (2000/05)
作品
嵐騎
… ストームライダーズ〜風雲〜

(監督:アンドリュー・ラウ)


お話

 超伝奇三国志。


お話

 おしい! あと一歩で大傑作になったのに。

 どこがイマイチだったのかというと、原作が大長編大河伝奇アクションであるがために、それを一気に2時間程にまとめようとして、ダイジェスト的になってしまったところ。話をがんがん進めようとするがために、登場人物の心の機敏までを丁寧に描く余裕がなくなってしまった点である。
 もちろんまったく描いていないわけではないのだが、もうすこしエモーショナルであってもよかったかなと思うわけだ。もっとも、やたら登場人物が多いせいで各人の見せ場を作るだけで精一杯というところなのかもしれない。
 あと、こっちのほうがもっと大事なんだけれど、なんといっても見どころのSFXカンフーアクションが物足りないところ。はっきりいってオレはそれを観たいためだけに劇場に足を運んだといっても過言ではないだけに「おいおいもっと見せてくれよぉ」と泣きが入ることしきりであったと後の者は伝えている。

 ま、そんな不満はあれど、でも、だから「ダメでした」というつもりはなくて、そのまったく逆。十分面白かった。だから許しますともよ。
 コミックをそのまま実写に置き換える作業は本来とても頭のいる仕事なのだ。いかにイメージを残すか、あるいはあえてはずすかというさじ加減を決めるのは並大抵のことではない。けれど、この映画については大成功といっていいんじゃないだろうか。原作のイメージをまったく壊していない。というよりもそのまんまなのである。恐るべし香港映画といったところだ。
 しっかり作り込めばコスチュームプレイものでも陳腐にはならないもんだね。もともと体を作ってきているから、ヒロイックな衣装が似合う。着負けない。そんないかした男たちの無茶苦茶な対決シーンはまさに血沸き肉踊る。もちろんそれはリアルファイトではなく、イマジメーションあふれる(超バカ)アクション。なんでもあり。これでワクワクせずしてどうする。う〜ん、言葉ではうまく説明できない。オレの快楽原則なんだよな。

 今回は、ある意味、登場人物紹介的要素が強いともいえる。4時間くらいあればまた違った感想になったかもしれないが、第2弾があるとすれば(観たいぞ!)、そこからが本当の物語であろう。


お話
  1.  ストーリーについて実はちょっと不満。雄覇がなにをしたかったのか、そのためになにを犠牲にしているのか。また、風や雲がなにを考え、なにを目指しているのかなど、動機づけが安定していない(ようにみえる)ため、話がきれいに流れていかない。上述の点もふまえると、本当はサイドストーリーなどのようなコンパクトかつ濃密にまとめあげられるような話という選択肢もあったのではなかろうか。
  2.  CGをかなり多用している。ビジュアルイメージとして生きているところも多いが、ちょっとやりすぎ? と感じないでもない。
  3.  オレが一押しキャラは『風』ね。扇子を片手に華麗なる足技。く〜、かっこいい。
  4.  それにしても雄覇役ソニー千葉ちゃんの存在感たるや、スゲー。

お話
★★★★

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