CHART-DATE : (2000/05)
作品
復活する蛇
… 蛇女

(監督:清水 厚)


お話

 池上ではありません。


お話

 結局なんのよ的な話なのである。ミステリアスなムードに騙されているけれど、ホラーでもなんでもないのだ。とどのつまり、ようするにマザコン男と溺愛母の近親相姦が生んだ悲劇という、あまりにもありがちなパターンでしかない。そこにとりあえずホラーチックな味付けをしてみました。と、そういうことなのだ。

 もっとも、思わせぶりなカットわりや広角レンズを多用した耽美で妖気漂う演出で、ムードだけは満点。気分は高まりまくり。だからそれでいいじゃんと割り切って観ることが出来ればそれなりに楽しめるのかもしれない。
 でも高めるだけ高めておいて肩透かしはないよっ、ちゅーということだ。ひどいや。


お話
  1.  佐伯日菜子のための映画といってもいい。もう泣くわ叫ぶわ壊れるわ。  ただ、あくまでも被害者としての主人公であることが、実はとても違和感があるのだった。だって佐伯って魔女ヅラでしょ。だからごく普通の女性役ってのがどうしても似つかわしくない。いや、ま、いいんですけどね。好きだからさ。(一瞬だけど)ひさしぶりに普通のアイドル笑いする佐伯が観られたのもよかったしね。
  2.  蛇女というキャラクターって、エロティックなメタファーじゃん? 普通。だのに映画自体は全然エッチじゃないんだよ。すごくお上品。もっと匂い立つような妖美耽美淫靡な話を期待していただけに、期待外れてがっかりだ。というのは、オレのほうに問題ありか?

お話
★★ ☆☆☆

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