CHART-DATE : (2000/05)
作品
宇宙飛行士の妻
… ノイズ

(監督・脚本:ランド・ラビッチ)


お話

 電波くん、登場。


お話

 もっと(アクティブで眼福な)派手な話なのかと思ったら、もう実に控えめ。確かに登場人物の見た目は派手めだし、クールでスマートな演出ではあるのだけれど、話自体が思いきり地味で、ストーリーテリングも平坦。なんとなくな不安感だけでラストまで持っていく。それが面白味に結びつく人なら楽しめるのかも知れないが、オレには少々退屈であった。

 主人公の不安があまり実感できない。『外観や行動がほとんど変わらない。でも別人』ということに対して、そこまで拒否反応を起こす必要があるのだろうか。確かに嫌かも知れないけれど、完全否定するほどのことだろうか。だって外見も行動も変わらないならば、それは本人と一緒でしょう。
 いつか裏切られるのでは? という不安感は拭いきれないとしても、かりに本人だとしても、気持ちは変わらないということはないのだから。
 結局、自分で自分の首を絞めているだけなんじゃないか。

 それに、その外宇宙生命体だって単にひっそりと暮らせる場所を見つけようそしている孤独な存在なのかも知れないでしょう? 一応、戦闘機のシークエンスで、イーブルな存在かも知れないというエクスキューズはされているけれど、ちょっとモティベーションとしては弱い。

 むしろ自意識過剰の妻の現実と妄想のせめぎあいのサスペンスを強調し、異常なのは誰かという部分を前面に持ってきたほうがオレ好み。
 だから、クライマックスであっさり正体をみせてしまうのも、分かりやすいけれど、結局そのまんまのオチにガッカリしたのであった。


お話

 ようするにローズマリーの赤ちゃんパターンなわけだが、一番それを感じさせるのは主人公ね。スレンダーでブロンドのベリーショート。ナーイス!(ああ、またそんな見方をして…)


お話
★★ ☆☆☆

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