(監督:アンジェイ・バートコウィアク)
アットホームマフィア(ウソ)
なんのこたぁない。普通のプログラムピクチャ型アクション映画であった。目を見張るような斬新な“ナニか”はないが、適度に笑えるシーンがあって適度に泣けるシーンがあって適度にハラハラするアクションシーンがあるという、そういうの。こういうタイプの作品は観る側のそのときの調子で全然印象が変わるものだ。だからへんに期待してたこちらが悪いのかも知れないが、オレはあまり楽しめなかった。
確かにジェット・リーはすごい。だけどそれをみせる演出には、イマイチなっていない。特にジェット・リーのカンフーの魅力とは流れるような身体の動きであって、故に早いカット割りやアップによる迫力感を前面に押し出した演出はむしろ邪魔。ロングで、できればフィックスに近い状態で、しかもある程度長回しで、ジェット・リーのトリッキーで華麗な動きをフィーチャーすべきだったのではないか。
話題(?)のXレイバイオレンスとやら(ようするに仕置人のレントゲンみたいなやつね)も発想としては悪くないんだけど、いかんせん2時間の中で、3回だけ、しかも全然効果的じゃないシーンで使用とはどういうことか。いや、そもそもアクションシーン自体少ないんだよ。実際、この映画の存在価値ってジェット・リーのアクション以外にないのだから、もっとふんだんにげっぷが出るほどみせてほしかった。
そういうわけで、話もありきたりの二大勢力のマフィアが和解しようとしたり造反したりのなんやかやの、ようするによくパターン。やはり金のかかったプログラムピクチャというわけなのだろう。
一応ウリであるはずのワイアアクションはうまく生かされておらずがっかり。これは演出がよくないせいだ。逆によかったのは消防ホースを使ってのナントカ鞭(名前忘れた)アクションと、荷造りテープ(?)を使っての路地からの脱出アクション。これ2つだけはかっこよかった。