(監督:ラッセル○系)
ちょっと疲れた刑事とサイコなシリアルキラーとの対決(ありがち)。
ここ数年の各種サイコサスペンス系の映画のスマッシュヒットのおかげで、このジャンルはすでにひとつのパターンができてきているようだ。『こういう主人公』『こういう相棒』そして『こういう展開』と、いくつかのバリエーションから選択し、それに沿って話を組み立てていけばとりあえず観れる映画になるということだ。そうやって作られた話は、だから必ずどこかで見たことのあるエピソードやストーリー展開を感じずにはいられない。
とはいうものの個人的には好きなジャンルであるため、ある一定基準さえクリアできればそこそこ楽しめちゃうわけです。
てなわけでこの映画も(そうやって作ったという訳ではないだろうが)やはり過去の様々な同列の映画等々を連想させる展開などもあるわけである。新鮮味がないといえばまさにそのとおりなのだが、でもその雰囲気を味わいたいならそこそこいけるといったところか。
映像もラッセルマルケイにしては落ち着きのある分かりやすい演出で、。グロテスクなシーンを要所にちらしながらも露悪趣味になる一歩手前でとどまっているところもよい。定番のプログラムピクチャをきちんとまとめることに徹しているようだった
そういうわけで気楽に楽しめる映画としては、まあまあだったなぁと思ったのだが、それはそれとしてこういうサイコムービーをお気楽に楽しめる自分については“ちょいとそれでいいのか? オレ”的思いはないわけではない。