(監督/脚本:グラハム・キッド)
パーッといこうぜ、パーッと!
もっとノリノリのフレンチクライムアクションかと思ったのだが、なんか全然違って、気怠い感じばかりが残る、アンニュイフレンチアクションであった。
結局、強盗から誘拐へという展開はよしとして、その行動が所詮場当たり的で頭の悪い犯罪であるせいだろう。もっと緻密な計算や裏切り、策謀などが随所に配置されつつ、カーアクションやガンファイトでびしっとしめて欲しかった。あるいは、頭が悪ければ悪いなりにひたすらにハイテンションでアッパーにとばすという方法もあるのだが。
いずれにせよ、大した山場も見どころもなくするーっと終わってしまって残るのはタンクトップは無茶苦茶似合うベリーショートのヒロインの印象だけ?
ま、全員死亡的な後味の悪さがなかっただけでもよしとするか。