CHART-DATE : (2001/02)
作品
七人のおばか
… PARTY7

(原作/脚本/絵コンテ/編集&監督:石井克人)


お話

 グルグルグル〜、心に残る覗きベスト3!


お話

 バカ礼賛。
“バカッチョ映画(褒め言葉)”であることはいうまでもない。ひたすらに加速するハイテンションで無意味なバカッぷりはバカッチョ映画の好事家(つまりオレ)にとってはたまらないはず。
 が! いくらバカッチョ映画だからといってすべて手放しに誉めるという程お人好しじゃないけんのぉ。

 どこが悪いかというと、話が散漫というか空転というか、ラストに向かっての収束感がないところ。もちろん別に本当にきちんと納まる必要はない。意図的に『エンディングに決着をつけることを放棄する』というのは、それはそれでアリなんだけれど、その手法の真骨頂は『一見、全てが解決するかに思わせておいて、えいやっと卓袱台をひっくり返してしまう』ところに快感があるわけだ。
 ところが、ただなにげに「え? それで終わり?」となると、昇りつめ感もフィニッシュ感も、そしてフィニッシュ前にいきなりカットオフされる台無し感も、どれもないとなると快感(グルーヴ)がないっす。

 冒頭のスピード感はとにかくバッチグーなんだけれど、それもオープニングだけで失速してしまう。本編に入ると思った以上にダラダラとした感じで、キャラが動かない。会話の妙というわけでもないのだから、もっと動きで楽しませて欲しかった。せっかくあれだけのクセモノ役者陣を揃えてお膳立てはバッチシなのだから「もっと暴走ドライブさせてはいいのにぃ」と思うところがあまりにも多く隔靴掻痒。
 それぞれのエピソード自体はつまらないわけではない。ひたすらにバカバカしく、バカが暴走していく。だけど、それが積み重なり積もり積もっていくことで笑いを増幅していく効果に欠けるのも残念だ。
 あるいは、その不必要なまでのダラダラ感をはじめから狙っていたのだったら、オレはそういうのはあまり好みじゃないというだけのことだ。

 この映画の正しい楽しみかたは、全体の話を観ようとするのではなく、各エピソードを刹那的に楽しむということなんだろうな。


お話
  1.  ヒロイン、小林明美。好みとはまったく違うのだけれど、濡れた唇が放つ強烈超力なフェロモンにたじたじくらくらへろへろでアール。
  2.  キャプテンバナナカッコよし! オレもキャプテンになりて〜。

お話
★★★ ☆☆

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