(監督:スティーブン・ソマーズ)
一家そろって墓荒らし。
プログラムピクチャにはプログラムとしての楽しみ方がある。見終わっても残らないし、残さない。遊園地のアトラクションのような映画。それで十分なのだ。
しかもパート2ものということならば人間関係をあらためて一から説明しなくてもいい。幕が開いたら即発射OKみたいな。
よほど居心地のいい映画なのだろうか。役者陣も安心して、己に与えられた役柄をノリノリで演じている。より高い演技を求めるのではなく、エンタテイメントとしての役割を、きっちりと、しかも楽しく演じきっている。その分、余裕があるのだろう、ノッて演じているのが観客にも伝わってきて、安心して楽しむことができる。
それは役者ついてだけいえるのではない。そしてSFXもまたしかり。例えば、渓谷での飛行船と大洪水のチェイスシーン(しかしすごい取り合わせだね)とか、ノリノリのなんでもあり的。「こういうの楽しいよね」って感じで絵を作りこんでいる感じが出ていて、目を見張るような新技術ではなく、「そこそこっ」ていう痒いところに手が届いているタイプのお楽しみ映像に仕上がっている。
子どもが出てくる、ていうかファミリーでアドベンチャーになっているのが、いかにもお子さま向けムービーっぽいが、ま、子煩悩ヒーローってのもそれはそれでよしとする。
主人公二人の関係を前世に求めてしまうのはちょっと鼻白むところがないわけではないが、まあ敵も味方もノー天気な大冒険活劇ってことで、問題ないっす。
しかし、このノー天気ぶり。どこがミイラの逆襲なんだ?