(監督:ケンツェ・ノルブ)
オーレオレオレオレ
よい!
修行僧の日常とそこにまき起こる(起こす?)ちょっとしたイベント。その出来事を経験することで、成長する少年達を、淡々と、優しい目で、しっかりと描ききっている。
サッカー好きのいたずら小僧(まさに!)ではあるが、実は人の気持ちを思いやることもできる主人公。母親離れのなかなかできない新参の少年。それを見守る厳しいが実はさばけた古参の僧。ボケているようで実は深く皆を見守る僧。
悪人レスな市井の(?)人々の寺院修行生活。そんなごく普通の(我々からは普通じゃないが)日常を、生き生きと、そしてほのぼのと映しだす。
お涙頂戴的なあざとさや、押しつけがましい説教くささもなく、また、ドラマチックなケレンをつけすぎて安っぽい感動ストーリーに陥ることなく、あくまでも淡々としたペースを崩さないのが、観ていて気持ちいい。
こういう心が洗われるような映画はやはりいいもんですね。