(監督・脚本・製作:ジョニー・リー・ミラー&レイ・バーディス)
ギャングとはなにか?! そのアイデンティティを問う! なんてことはいっさいないモラトリアム的生活。
結末からはじまる捻くれた話とそれに合わせた演出。馴合いギャングのぬるま湯的日常をオフビートな感覚で、ダラダラと描く。果たしてギャングらしい営業活動(ようするに犯罪)を行っているのかいないのか、まったくもって不可解な不思議な感覚の展開なのである。まるで子どもの悪ふざけのような奇行の積み重ねがダレた感じをいや増していく。
で、そんななかよしサークルに入ってきた血の抗争的熱さを求めるギャング志望の男がいかにしてスポイルされたかという話なのだが、これははたして面白いのか? 映画として。いや、けしてつまらなくはないんだけれどね。ひたすらにダラダラと展開される盛り上がりに欠けたお話にちょっと退屈ぎみだったことは否めない。
映画としてやりたかったことはわかるし、それ自体は面白いとは思うのだけれど。オレのツボにはちょっとはまらなかったてのが、結論。
ま、カラオケで盛り上がるバカな光景には、なにげにまったりさせられるけれど。カラオケ行きたくなるなぁ、みたいな。