(監督/脚本:アニエス・ジャウイ)
大人の恋って、そういうこと? 不倫じゃん!
良くも悪くもおフランスなお話であった。あ、いや、いいところはなかったかな。
中年男女の恋の話なんだけど、それはいいんだけど、結局、不倫じゃん。全然ピュアなラブコメと違うじゃん。前宣伝に偽りありだぜ。それでも、面白ければいいんだけれど、語り口もなんか中途半端で、ダラダラと煮え切らないまま。そのままラストまでいってしまい、どこに盛り上がりを感じればいいのかわからないまま、ジ・エンド。まあ、あえていうならお付きの男達の間抜けたかけ合いには、ちょっと反応したけれど、それも、あえていうならっていう程度のレベルだからなぁ。
この手の映画って、スカした感が出ちゃうとどうにもやりきれなくなってしまうわけだが、フランス語の語感って元々スカした感じがあるからさぁ。損してる部分はあるとは思うのだよ。でも、こういう話はフランスしか作らないだろうとも思うし、結局、ダメ感は必然だったのかもしれないね。
社長の自分の芸術に対する思いを語るシーンはよかったな。そうそう、そういうことなんだよ、と共感することしきり。