(監督:クリストフ・ガンズ)
仮面を付けたケダモノはサーカスに紛れ込み・・・
もっと、耽美で背徳な幻獣との戦いというフォークロア調の伝奇物語(用語の使い方に間違いあり?)かと思っていたのだが、予想に反してかなりのアクション映画だった。まあ、全体的にはコスプレ耽美もありぃの、エロティックありぃので、当初のイメージから大きくずれていたわけではないのだが、しかしあそこまで格闘系アクションになるとは思っていなかったのでビックリである。もっとも、冒頭で東洋人の従者が出てきた時点でその展開は想像できてしかるべきだったのだけれども。
観終わった印象としては、コスプレ系格闘アクションの変形で、味付けとして設定に幻獣伝説を加味してみました。そんな感じであろうか。
なんて書き方をすると、イマイチだったように思われるが、そんなわけではなくて、これが意外と侮れなくて、けっこう面白かったのである。もともと、コスプレ系アクション(除く宮廷モノ)や香港系アクション(除くスタント)は好きなので、ツボはきっちりついてきていただいているのだ。しかも、そこはかとないエロティシズムもあり。背徳サイコー(バカ)、みたいな感じは、個人的にはモロストライクゾーンではある。
話も伝奇歴史秘史というつくりで、これまたきっちりとしていたしね。
難をいえば、あまりにもすんなりし過ぎというか、こだわりのなさのところであろうか。しかし、アクション映画なんだからそれはしかたのないところでもあるし、こだわっちゃうとアクションが死んでしまうし、順当な割り切りだとは思う。