(監督:テディ・チャン)
海外旅行予定のある患者の義歯にマイクロフィルムを隠し、機密情報を操作する。彼こそは、コードネーム「デンタル・スパイ」だ!
完全にジャッキー映画。「どこを切っても金太郎」的なまとめかたしちゃってなんだけど、そういうもんだから。だから新味はないよね。けしてつまらないわけでもないけど、といって驚きの凄さってのもあるわけではない。ストーリーだってあってなきが如しで、とりあえず破綻さえしていなければよろしいというところでもある。
これを大いなるマンネリといってしまえば身も蓋もないし、けなしているように思われてしまうかもしれないが、そこはそれ、愛すればこそと思っていただきたい。
まあ、退屈はしないし、映画としては、気楽に自由に楽しむことができるアクションコメディとしてしっかり機能している(と思う)。そして劇場を出てしまえば、どんな話だったかはスッパリと頭の中から消え去ってしまう。ある意味でストレスフリー。それこそがジャッキー映画の真骨頂であり、目指しているところなのではないかなぁ。