CHART-DATE : (2002/07)
作品
刃 弐
… ブレイド2

(監督:ギレルモ・デル・トロ)


お話

 血で血を洗う闘い。なんちて。


お話

 主要キャラの設定説明が不要な分、いきなり本題に入れるという意味で、続編故の安定感というものはある。こちらも映画の雰囲気をわかってるため受け入れ態勢ができているということもいえるだろうし。もっとも前作をどれだけ超えるかというカセもあるのか。

 さて、今回、話のインフレ現象のためのネタとして、新たな敵を導入し、リーパーズ×吸血鬼×ダンピールの3すくみ構造というのは、けっこういい線ついていると思う。敵対構造に厚みが出るからね。ただ、そんないい着眼点をストーリー展開にいまひとつ生せていないのが残念なのだった。もっとキャラを生かしてあげないと。
 せっかく吸血鬼一族の精鋭部隊としてブラッドパックを登場させておいても、無駄に消費されてしまっている。全然いじろうとしないのだな。もっと各人の活躍の場面を作ってあげないと、もったいないお化けが出るってもんですよだ。多分にお約束的ではあるが、どうせ戦って死んでいくのだからせいぜい思い入れたっぷりに出番を作ってやるのが、この手の映画には必要なんじゃないかなぁ。戦隊モノってそういうもんでしょう?


お話
  1.  ウェズリー・スナイブスはガタイがしっかりしているので、たとえ素早い動きをしていても、剣劇アクションの特色であるしなやかさという部分に欠けるなぁ。むしろ重厚感や剛性の印象のほうが強いよね。別にそういうもんだと思ってるからいいんだけど。
  2.  CGのおかげで、アクションの動きは凄くなっている。が、いかにもCGとわかってしまうので、マンアクションとしては興ざめしてしまうかな。いいかえると、アクションVFXではなく、CGショウケースになってしまうってこと?
  3.  実際のところ、オレが観たかったのは、剣劇をはじめとした異形の者たちの白兵戦であったので、中盤の銃器に頼る戦闘はちょっとダメ。吸血鬼だって強いはずなのにバンバンあっけなくやられちゃうのはいかがか? あと、吸血鬼って飛べたりするはずなのに、潜入シーンでえっちら梯子を使ったりと人間ライクな行動にも脚本の甘さを感じるっす。
  4.  まあ、革ジャケ満載のビザール満載はいい感じ。吸血鬼の娘の完全防備服もね。
  5.  リーパーズの設定。ほぼ完璧な存在のようにみえるが、なにより見た目がいけてないので、なり手がいない。みたいな。

お話
★★★ ☆☆

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