CHART-DATE : (2002/07)
作品
センタク・ヤ
… Laundry

(監督/脚本/原作:森 淳一)


お話

 とんがり帽子のマモル。いや、ホントはテルだけど。


お話

 淡々とした物語だ。淡々としていて、そして痛い。
 それぞれが抱えるココロの問題のせいで、一人では生きていくことの難しい二人の、幸せな結末。
 しかし、それは幸せなのだろうか。とも思う。二人はそれぞれの問題を解決はしていないからだ。
 人生は苦く、思い通りにいくものでは、決して、ない。
 だから、この映画はどこで幕を閉じても、『それもまた悲しい現実』であるという結論として、観る側は受け入れることもできよう。そこに残るのは苦い現実であるが、それはビターな映画として成立はしよう。

 しかし、それではあまりにも哀しすぎる。だから、二人にとってささやかな幸せを与えることで、映画は終わる。絶対の幸福ではないが、その一時だけは明るい未来をみることができる。例え、その幸せが実はもろい薄氷でしかないとしても。

 小春日和の暖かさのような物語ではある。観ていて優しさを思わずにはいられない。だからこそ、やはり人生は残酷である、のかもしれない。


お話
  1. 窪塚洋介の演技力がこの映画を際立ったものにしているのか。あるいは地なのか。いずれにせよ、彼なくしては成立しなかったとはいえるかもしれない。
  2. 少なくとも彼のきているPコートはいかしてるけど。
  3. 痛々しさにかけては小雪もなかなかのもんで。あれじゃ二人の不幸はしかたない。
  4. 仕事柄、かなり身につまされるところが多し。

お話
★★★★

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