(監督:McG)
リビ道全開! ノー天気!
面白い! 正直それ以上いうことなんかないんだよな。イベントムービーだから、わーっと盛り上がって楽しめて、それで万事オッケーでしょ。どうも制作サイドもあからさまにそれを狙っているわけで、先行作品からオリジナルまでパロディとして取り込んでいる。(でも、実にさりげなくやっているためにそれがイヤミになっていないのは見事)
ストーリーは、複雑なもんではなく、ちょっとした陰謀やら背信やらでてんやわんやって感じ。それを強引なまでのアクションのたたみかけで観せる/魅せる。そいういう感じのつくり。まぁ、これをもって「単純」と云ってしまえば身も蓋もないんだけれど、でもこれ以上話が複雑になると、ついていけなくなる可能性が高くて、この程度で十分と思う気持ちもある。あ、ついていけなくなるってのは、演出がドえらくスピーディで、あれよあれよという間の展開だから。フルスロットルのタイトルのとおり、緩急なんかお構いなし。ひたすらに大暴走。基本的にはギャルアクションを楽しんでください。で、その合間にちょっとずつストーリーも入れておきますんで、そこらへんよろしく。てな感じ? これは、別にバカにしているのではなくて、そういう映画のありかたもあるんだってことがいいたいわけ。
アクションとストーリーのバランスが(アクション寄りだけど)上手くできているのは確かなのだ。それに加えて今回はエンジェルとそれを取り囲む人々(彼氏とか父親とか)の関係も思ったより深く描き出していたりもする。これが思ったより話に深みを与えていたりする。いや、ホントだよ。
しかし。見どころは、なんといってもやはりアクションである。過剰なまでのバカアクション! はっきり云って死んでるって、あんなことばっかりやってたら。普通は死んでる。ようするにそういうタイプのケレンだらけの過剰演出の快感ここに極まれり! もうハイテンションもいい加減にしなさいっ(褒め言葉)。でもって、これが今をときめく(?)ピチピチのお嬢様たちだからもう目が離せない、ってわけ。
とりあえず、観ておいて損はない。かも。