CHART-DATE : (2003/11)
作品
超人紳士同盟
… リーグ オブ レジェンド 時空を超えた戦い

(監督:スティーブン・ノリントン)


お話

 寄鍋的冒険大活劇


お話

 モーレツに大味なヒーローアクション映画。でも面白かった。イベントムービーがつまらなかったら台無しだからね。一応の満腹感はあったし、よかったかな。

 しかし、なんでこんな話を造ろうと思ったのか、微妙に謎な部分はあるかな。登場人物が『伝説のヒーローたち』と云われても、そりゃ確かに知っているけど、今まで結びつきがまったくないわけじゃないですか。透明人間や吸血鬼は、一般普遍化した人格なのでまだ許せるが(いや、本当は無理があるんだけど)、ネモ船長、クォーターメインなんかは、ひとつの作品内で完結しているキャラクターであって、他作品にクロスオーバーして馴染むものではないように思うのだが、それはオレだけか? まあ、「スキモノの妄想=ファンの心理」として、十歩下がってOKしたとしても、彼らをもってワールドフェイマスヒーローって云って良いものかってのも微妙。なんかピンとこない(トムソーヤーってヒーローじゃないじゃん。例えばさ)。
 結局、出元も活躍時期も違う人物たちをムリムリに集めても、うまく交わりはしませんよ、ってな感じでしょうかね。

 と、根源的な疑問をとりあえず脇においておけば、それなりにハラハラドキドキな、VFX満載アクションムービーとして楽しめる。別に既存のキャラクターを使わなくても十分面白い話になったのではないかしらね。良くも悪くもそれくらいの浅いノリの活劇なのだから。


お話
  1.  どうやら登場人物に共通して与えられた属性は、“不死”ってことらしい。その部分に誰も言及していないってことは、それが前提条件となっている世界だからなんだろう。
  2.  最後に皆一緒にどっかに消えていったけど、話の中ではトムソーヤーはアメリカの諜報員だったのでは? 帰国して報告しなくてもいいのか。
  3.  英国の指令Mって、007経由の設定かと思ったら違ったのね。作中、ジェームズとか呼ばれてたように記憶しているし(記憶違い?)、てっきりそうなのかと思ったのだが、モリアーティかよ。誰も気付かねーって。
  4.  ノーチラス号のエッジの効いたナイフのようなデザインは見映えがしてえらくカッコよかった。もしかしたら、数あるノーチラスの中で一番ナイスデザインだかも。

お話
★★★ ☆☆

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