(監督/製作/出演:ジョージ・クルーニー)
ヒットマンだ!
ウソかマコトか。どこまでを信用してよいのやら。ノンフィクション(事実)とフィクション(妄想)の違いがわからないので、観る側としては、幻惑されっぱなしなのである。実際、これが事実だとしたらあまりにも数奇な人生を過ごしているとしか云い様がない。スパイの工作員としては、云っちゃあなんだが、あまりにも処理が雑なような気がするし、虚構にしては手が込みすぎている。いずれにせよ真実はチャックの中にしかないのであって、彼ならば、いとも簡単に、しれっとウソをつきとおしてしまうような気はするね。
映像として、カラーのトーンをかなり調整しており、そんな映像演出もこの話の非現実っぽさを煽っているし、それが強烈なインパクトになっているとも思う。
ともあれ、摩訶不思議な奇妙な男の巧みな話術にスルスルッと騙されてあげました。ってところであろうか。