CHART-DATE : (2004/02)
薬屋の娘
(監督:本木 克英/脚本:宮藤 官九郎)
オレも理詰めで問いつめられてぇ〜(バカ)
いやぁ、萌えるね。眼鏡っ娘LOVE! な感じ? しかもオレ、理系女好きですから。しかもラクロスコスチュームだし。最強だ、最強だよ!
細かいところでいけば、冒頭の眼鏡がくもるところが好き。「なんで?」って問いただすところが好き。田中麗奈はいい! というわけで、要するになにが云いたいかというと、そういう魅力的な娘さんが突然現れることで、ついはしゃいでしまいたくなる商店街のオヤジ達の気持ちがヒジョーによくわかる。映画としてのしかけが上手く効いているなぁ、と、そういうことなのである。
クドカンの作風に一番フィットした(とオレは思っている)、時代をとらえた等身大の、ポップでローカルでオフビートなコメディである。水を得た魚のよにクドカンパワーが爆発しとる。
難があるとすれば、女社長のビジネスライクのようで簡単に折れちゃう描きかたや、クライマックスで無理矢理の試合にもっていくところなどが、粘着的な日本映画の悪いところとして現れちゃっているところ。もっと乾いた感じにしてもよかったのではないかとも思った。
中盤の沼田さんが死んじゃう流れやTVに対してあんなこと暴露しちゃう感じとか、そいういう乾いた、そして少々の悪意ある笑いがいいんだのにね。もっともそれは重箱隅つつき。場内の観客たちはほぼ全員声を上げて笑っていたし、実際オレも声を上げちゃったし、気楽に気軽にさらっと楽しめる佳作だったと思う。
★★★ ☆☆