CHART-DATE : (2004/03)

題名

弾道学
… バリスティック

(監督/製作:カオス)

お話

 飛び交う弾丸2万発。サバ読むな、コノヤロ〜

感想

 面白いことは面白い。そこそこのガンアクションムービーって感じか?

 冒頭出だしが、日曜の昼間にやる映画っぽい。なんとなくしょぼい感じといったら判ってもらえるだろうか。そんな切り出しだったので、観る側としてはあまり気合の入らない感じで観進めることとなり集中できず、ストーリーがなかなか頭に入らない。まあ実際、判りにくいストーリーではあるのだ。誰が悪者なのか良者なのか判りにくいってのが一番な理由で、それは結局、リーガルな組織内の内紛という話の性質上そうなってしまうということなのだけれど、その中にイリーガルな存在が入り込んだりしつつそれが敵役ではなかったりする。そういう話ならもっと神経集中して話を追わないといけないのだが、それに気づいたときにはもう遅い。置いてかれてしまっていた。なんだかなぁ。

 基本的にアントニオ・バンデラスとルーシー・リュウのための映画といってよい。話というよりはふたりのカッコよさを観る。そういう映画である(いや、そういう観かたをせざるを得なくなってしまったのかもしれないが)。ともあれ、二人の見せ場は満載で、アクション演出のキレも悪くない。はっきり云って面白い。
 だが、ストーリー上、彼らの行動の動機がやや判りにくい。特にルーシー・リュウの復讐については説明らしい説明もなく、もう推測するしかないという状況で、これはさすがに説明不足じゃあないのかと思った。アクションという絵づら重視の映画であることは前提としつつ、でもやはりストーリー面でもある程度は納得させて欲しかった。というのが大まかな感想である。

補足

 繰り返しになるがつまらない映画ではない。ただ華がないね。ドンパチの面白さだけじゃなく、グッとくる華が。ホントに地味なんだもの。

星取

★★★ ☆☆

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