CHART-DATE : (2004/03)

題名

憑依能力者
… トランサー 霊幻警察

(監督:ウィルソン・イップ)

お話

 テンテンはぁ〜

感想

 妖怪ハンターの典型的なパターンというなかれ。王道と云ってください。
 友情劇と恋愛劇を横糸にした妖怪専門警察のSFXアクションホラーという設定はモロにオレ好みなのだ(要は「霊幻道士」なわけなんだけど)。

 なのだけれど、やっぱり香港映画の雑なところが浮き出してしまった。いくつかの説明不足やストーリーの分岐展開の悪さ。例えば、人間と幽霊がペアとなって魔と戦うという設定はいいとして、そのエクスキューズが不足している。設定だけではなくストーリー展開上でも、途中で成仏しちゃう理由が理解できない。もしかして香港人にとっては一般常識であって説明するまでもない自然な話なのかも知れないし、もしそうなら無知な自分のせいなのだけれども、こっちも多少なりとも知識はあるつもりで、過去にそういう話は聞いたことがないので、たぶん説明不足なのだろう(云い切っておいて常識だったらすごく恥ずかしいっす)。
 あと、新しい相棒との人間関係を確立していく過程についても弱いでしょう。もっと二人がいいコンビになっていく過程をしっかりと描けば、クライマックスの盛り上がりにもストレートにつながっていったのだろうに、なんで手を抜いたのだろうと思う。
 このようなギクシャク感はやはり現場でどんどん話が変更されていってしまったせいだろうか、と思ってしまう。もしかして、はじめは人×霊コンビ中心で行くつもりが、撮影中に人×人にしたほうがグッとくるかも。みたいな思いつきで当初のストーリーを端折っちゃって結果どちらも中途半端になってしまった。とかね?

 結局、どうせベタな話なのだから、多少オーバーになってもいいから最低限説明すべきことは段取りでやってしまって、あとはアクション&VFXで突っ走ってしまったほうがよかったのではなかろうか。ちゅーか、それくらいの話的にも演出的にもコンパクティでなつくりのほうがオレとしては好み。
 でも、それはあるいは香港映画の製作手法とは根本的に相容れない部分なのかも知れない。うーん、香港映画好きなんだけどなぁ。結局、偶然に頼らざるを得ないのかなぁ。

補足

  1.  妖怪退治の話なのに、モンスター関係があまり出てこない。ゴーストハンターの活躍がスポイルされているってのも実はイマイチ。
  2.  冒頭の「戌年の者はみるな」ってのは、オリエンタリズム感満点ですごく好きな設定/演出。そういうのをふんだんに盛り込んで欲しいわけよ、オレは。

星取

★★★ ☆☆

 ▲ページトップにもどる