ASAKUSA-NADOKORO-SHICHI-FUKUJIN |
平成11年、一発目の撮影会は、浅草!
正月ならではのネタを撮りたい。んじゃ、神社お寺関係。
縁起のいいモンにしたい。んじゃ、七福神。
威勢のいい場所がいいな。んじゃ、浅草。といった説得力に欠ける根拠に基づいて浅草に決定。実は浅草は「寿老人」と「福禄寿」が2名ずついらっしゃって、計九福神なのだ。場所も結構散らばっていて、まわるのは(時間的に)しんどいかなぁと思ったが、なかなかどうして、以外と回れるものである。
実は、七日までならば、まわると七福神絵馬などのいろいろな特典があったらしい。少し悔しい。でも、いい天気に恵まれて、途中でTVの撮影に出会ったりして、それはそれでよかった。でも一番の“よかった”は夜にあったのだ。いやはや、食い意地というヤツはあなどれませんな。
(1)超能力な仲店通り?
松の内を過ぎたとはいえ、10日ならばまだまだ正月気分。いつも人でにぎわう浅草ではあるが、今日は特に多いんじゃない? 上を見上げれば、そこには、おおっ! 巨大な羽子板が浮かんでいるではないか。いかなる特殊技術を用いているのか。まさにブレードランナーの世界か? などと浮かれながら、まずは浅草寺へ。
(2)大根の印
浅草神社の前で、かっぽれの奉納を観覧した後、次のポイント、待乳山聖天へ到着。なんでも大根が奉られていることで有名らしく、中には採れたて(?)の大根が山積みにされていた。ここでもふと見上げると、そこには大根の飾り彫刻が。どうみでも印を結んでいる。う〜む。やるなぁ、宮大工。
(3)昔と今と
今戸神社、橋場不動尊と巡り、石浜神社へ。ここまで来ると下町浅草風景というより、東京ウォーターフロント的な風景に変わっている。下町風景は観光客の目があってはじめて成り立つものなのかもしれない。ま、ここはここでいい味なのだけれど。
何が“味”かというと、古めかしい神社とガスタンクという今が共存していること。あっていないようでもあり、あまりにも都会らしい絵のようにも思える。ようするに、ミスマッチということなんだけれどね。
(4)ひとまわりして
さらに吉原神社、鷲神社、ちょっと寄り道のかっぱ橋散策、矢先神社とまわり、これで浅草七福神クリア! 予想外に早くまわりきってしまったので、2周目に突入。はせず、浅草寺周辺をうろつく。冬の日はのんびりと西へ西へ。橙色の光を塔に投げかけていた。
(5)精がつく
そして本日のメインイベント(?)第1弾! 「駒形どぜう」。実はどじょう鍋は初めてなのである。わくわくである。店に一歩足を踏み入れると、うわぁ、タイムスリップしたのか?! オレは! 板敷きの上に胡座をかき、鍋をつつく老若男女(老の率が無茶苦茶多いんだけど)達。こっちもさっそく鍋を発注。酒を呑みながら、次第に身も心もべらんめえ。
隣の席の爺さんにディープな昔話を聞かされたり、一人で鍋をつつくいなせな爺さんに見ほれたり、浅草の夜はふけていく。
(6)電気の力
そして、もう一軒「神谷バー」。ここも実は初めてなのだった。浅草には結構来ていたのになんとなく入りそびれていたのだ。
でも、こっちの方はちょっとね。普通の洋食屋風の店内に興醒めというところか。なんとなく昔のキャフェー、あるいは銀座のライオン風の、レトロ下町を想像していたのだが、軽くかわされた感じ。
date | 1999/01/10 | ||
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location | ASAKUSA | ||
camera & lens | Rollei35 SE | 1,6 | |
minolta-35ll | CANON 100mm f3.5 | 2 | |
AVENON super wide 21mm |
3,4,5 | ||
film | FUJICOLOR SUPER100 |