蒸し蒸しする梅雨が続く6月だった。インドアばかりでは息がつまる。行こう! 外へ!
いくつか候補があがり、算段の末、選んだのは奥鬼怒である。前々から行きたかった場所でもあり、また天候があまりにもひどかった場合でも、山奥の温泉に入れたということで満足できる。なにしろ梅雨の前線が関東に迫っており、当日も神奈川県は朝からドシャ降りだったのだ。そんな状況でも“行きたい熱”の方が勝っていたということだが、はたしてその結果は…
さて、目指すは日本で最も高所に位置するという奥鬼怒湿原である。かねてより一度行ってみたいと思っていた、憧れの場所である。しかしこれが予想外に手強かった。ひたすら湿原に向けて急登を歩くこと2時間。宿に大きな荷物を置いてきたからいいものの、それでなければいったいどうなっていたことか。
登るにつれて植生が普通の山から湿原的に変化するのがわかる。そしてとうとう到着。目の前に広がる淡緑の絨毯。ところどころに湿原ならではの花が咲いている。空は青く雲は白く、訪問者は数えるほどで、あたりは静寂に包まれている。来てよかった。本当に来てよかった。
今度は紅葉の時期に来てみようか。それとも積雪の中、スノシューで温泉に入りに来ようか。ともあれ、大成功の週末だった。
ただ、肉眼では青く見えた空には薄雲がかかっていたせいか、写真では白く飛んでしまった。うーん、風景写真は難しい。
date | 1999/07/03〜04 |
---|---|
location | OKUKINU-SHITSUGEN |
camera | Rollai-35SE |
---|---|
film | KODAK ROYAL GOLD 400 |