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お先真っ白 |
コースはクリアしたが、ではこれからどうしよう。
とりあえず、ということで、道路を挟んで反対側の桧原湖に出てみる。ワカサギ釣りで有名な湖であり、みると湖面のそこここに大小色とりどりのテントが立っている。山テントはもちろんのこと、あまつさえこれはもう湖上で生活もできるんじゃないかと思うくらいのプレハブ小屋まである。目を凝らしてみると鍋なんかをつついている様子で「う〜ん、美味そうだ」と思う反面、「もし足下の氷が熱で溶け落ちたりしたらアウトだろうな」などと他人事ながらドキドキする。
さてこの桧原湖上もXCスキーのコースとしてもは楽しいコースであるという。しかし時間がたつにつれさらに強くなった雪風は、湖上では遮るものもなく、容赦なく襲いかかってくる。寒いというより痛い。湖上に出て数百メートルほど進んではみたもののあまりの寒さに耐えきれず、「こりゃダメだな」と、そそくさと退却する。
寒いだけじゃなく、完全に吹雪の中、数百メール以上先は視界もきかないホワイトアウト寸前の状態あり、しかもきちんしたルートの下調べもしていないので、もともと湖上ツアーを決行するには無謀すぎることは湖面に出る前からわかっていたのだ。
ま、とりあえず湖上XCスキーを試すことができましたということで、ここは勇気ある撤退。この日のXCスキーはここに完了ということになったのである。